業界初の国家資格「眼鏡作製技能士」は眼鏡作りをどう変える? 6千人余りの有資格者誕生

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 つまりは一部の眼鏡作りにおいて知識、情報、技術不足があったということだ。

 最近は老眼対策用眼鏡に視線を動かすだけで見え方が変わる累進レンズが普及し、フレームの正確な調整なくして精巧な累進レンズの機能が発揮できなくなっている。そのことも眼鏡作製技能士を後押しする原因になっているという。

「世界的に近視になる人が爆発的に増え、将来、中途失明者が増大するとの見方があり、正しい眼鏡作りはますます重要になっています。眼鏡作製技能士制度誕生にあたり、眼鏡業界は新たに日本メガネ協会を設立。全国の眼科医と連携して、国民の目の健康の向上に尽力する体制を整えていて、厚労省もこれをバックアップしています。今後は眼鏡作りは眼鏡作製技能士が中心になることが期待されています」

 人間は情報の8割を目から得るという。今後、眼鏡を作る際はまず眼鏡作製技能士に相談してから、ということになりそうだ。

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