ふらつき、めまい、息切れ…60歳以上は脳梗塞につながる心房細動を疑え

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「脳の一部が死に、脳浮腫や出血性脳梗塞となって脳ヘルニア(脳圧が高くなり、脳組織の一部が脳の中の境界や隙間からはみ出す状態)に至ると、救命は難しい。『ノックアウト脳梗塞』とも呼ばれるほどで、助かっても寝たきりになるなど元の状況には戻れない」

 心原性脳塞栓症は再発率も高い。発症2週間以内で16~20.3%、慢性期で年間12%。発症後10年間で75%という報告もある。

 心房細動があれば速やかに適切な治療を受けることが重要。症状としては、ドキドキする、息切れ、めまい、ふらつき、疲労感などがある。

「しかし、心房細動は症状がないことも多く、定期検診の心電図検査などで初めて見つかる場合も少なくありません」

 心原性脳塞栓症を起こさないためには、60歳以上でぐっと患者数が増えるので、その年齢を越えたら定期検診で心電図検査を受けるべき。

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