「枕外来」の整形外科院長に聞く どんな枕なら熟睡できますか?

16号整形外科の山田朱織院長(提供写真)
眠れないから「うつ病」になる

 ──年齢によって「いい枕」は変わってくるのでしょうか?

「加齢と共に背中が曲がりますし(円背)、肥満や筋力低下など体形も変わってきます。適切な条件を満たした枕を使うことが重要で、〈高さが体格に合っていること〉〈適度な硬さがあること〉〈凸凹がなく平らであること〉が推奨されます」

 ──枕を新調する際は何を考慮するべきですか?

「当研究所では、10~15分ほど長く仮眠を取っていただきます。その際、筋肉の緊張を見させていただきます。枕は5ミリ刻みで高さ調節できますが、実は“自分に合う枕”というのは、頭で考えなくても体が答えを出しているもの。寝ても疲れが取れないのはその証拠で、枕やお布団からメッセージが届くのです。判断するポイントはいくつかあり、①朝起きた時に枕が頭からずれている②朝起きた時に手を上げていたり、手を敷いて寝ていた③朝起きた瞬間から首が痛い、肩が凝っている④しっかり寝たのに熟睡感がない、といった具合です」

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