認知症を予防する補聴器のすべて

補聴器は購入後の調整が必要 聞こえづらければ早めに相談を

調整が必要(C)Rawpixel/iStock

 ですがその一方で、購入を決める割合は男性の方が逆に多いという結果です。

 また、意外にも補聴器を既に持っている方(集音器も含む)がお客さまの半数を占めていました。もちろんその中には、買い替え希望の方もいらっしゃいますが、その場合も補聴器は買ってから調整する必要があることも知らず「思ったより聞こえない」「音は聞こえるが言葉として聞こえない」など、せっかく買ったのに不便を放置したままにし、使いこなせない方が大半でした。

 日本補聴器工業会が実施した調査でも「難聴に気づいてから補聴器を購入するまでに平均4~6年が経過している」という結果も出ています。

 聞こえづらさを感じたり、補聴器が聞こえづらかった場合は、我慢せず耳鼻咽喉科の医師や補聴器の専門店に相談し、早めに補聴器の装着や調整することをお勧めします。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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