さて、そんなタラコの栄養価は、体をつくってくれるタンパク質はもちろん多いのですが、それ以上にビタミンやミネラルが豊富なのが特徴です。生タラコ40グラム(小さめのタラコ1本分、タラコスパゲティ約1人分)で、貧血を予防するビタミンB12、糖質や脂質を燃やしてエネルギーをつくり出したり、二日酔いの原因物質を分解する働きのあるナイアシン、抗酸化作用がとても高いセレンは、一日の必要量以上を満たしてしまいます。また、体内の脂質酸化を防いでくれるビタミンEも一日の9割ほどの必要量をカバーしてくれる優れものです。
ただし、コレステロールや食塩は一日の必要摂取量の23%をカバーしてしまうので、タラコを上記量食べる場合は、塩味のある調味料を減らしたり、塩分を排出してくれるカリウムが豊富なサラダを食べるなど、食べ合わせに注意が必要です(30代女性で算出)。
近年は凍結技術も進んでいて、凍結直後はどのような方法で凍結したとしても品質に劣化が見られないことも報告されています。凍結しているから栄養価が悪いというわけではないですが、なるべく早いうちに食べ切るほうがおいしくいただけそうです。
時間栄養学と旬の食材