足を失わないためのフットケア 血流が低下する冬だからこそ気をつけたい

足の裏やかかとまでよく観察する

 糖尿病の合併症で最も早くあらわれるのが神経障害。糖尿病の人は皮膚の知覚障害を起こしているため、熱さや痛みを感じにくい。そのため、低温やけどに注意が必要となる。

「神経障害が進行すると皮膚の温度に対する感覚が鈍るため、電気毛布やストーブなどの暖房器具を長時間使用している間に低温やけどを負ってしまうことがあります。糖尿病の人は足の動脈が細く、詰まりやすくなっているために、傷に血液が十分行き渡らず、傷の治りが遅れがちです。『このくらい、放っておいても大丈夫』なんて思っていると、足潰瘍や壊疽の原因となってしまいます。下着などに貼り付けるカイロの使用には十分な注意が必要です」

 冬場の糖尿病のケアは、まず足の観察から行うことだ。

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