力士だけじゃない… “現役引退後”の健康維持には食事と体重管理に気をつけるべし

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 これはサラリーマンにも言えることだ、と古谷氏は言う。

 通勤で地下鉄などの階段を一日何度も上り下りしていた現役時代と同じように、朝、昼、晩と食事を取り、お酒を飲んでいれば、太るのは当たり前。まして、食欲がなくても昼休みが決まっているので無理に食べていて、それが習い性になっている人もいる。

「ならば引退後の食事量を減らせばいいのだろう、という人がいますが、食事は減らしつつ、バランス良く食べることの方が難しい。適当に減らすと栄養不足になる可能性があります。年齢が上がると代謝も落ちます。できたら、退職後に栄養士に相談して食事量や内容が適正か見てもらった方がいいでしょう。それが無理なら体重を量り、急な増減がないかをウオッチすることです。そのためサラリーマンは引退後は体重計に毎日乗る習慣をつけた方がいいでしょう」

 定年後は食事の取り方によっては栄養過多で醜く太ったり、栄養不足で年齢より年寄りじみたりする。美しく元気で健康に年を取るには、適切な運動習慣とともに正しい食事が欠かせない。あなたは大丈夫?

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