メガネを語る

眼鏡技術者・朝倉松五郎の遺志を継いだ妻 内国勧業博覧会で賞を獲得

(提供写真)

 内国勧業博覧会には他にも、メガネレンズ量産の草分け的存在で眼鏡問屋を営んでいた、岩崎宗吉(岩崎眼鏡店の初代岩崎喜三郎の兄)、村田長兵衛(2018年に閉店した村田眼鏡舗の創始者)らも出品していました。

 ちなみに村田眼鏡舗はもとは江戸時代に創業し、京都御所にも納めていた鏡師で、1872年に東京・日本橋で開業。オーダーメードのメガネを扱い、顧客には伊藤博文や島崎藤村、昭和天皇など著名人が多いことで有名でした。「長兵衛天眼帳」(山本一力著)のモデルとも言われています。

(メガネウオッチャー・榎本卓生)

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