鼻水に不快を感じる「後鼻漏」には要注意…患者は50~60代に多い

放っておくと自身のQOLにも影響が(写真はイメージ)

■放置するとうつ病につながるケースも

 自然炎症を発症させないためにも、まずは原因となる炎症を初期の段階で根本的に治療し、慢性化させない必要がある。慢性化した人はかなり高い確率で後鼻漏の症状が現れるとのことから、鼻や喉に異常が生じた際には、早期の受診が望まれる。

「鼻水が喉へ落ちてきてへばりついている感覚や咳払い、痰の絡む咳や声がかれるなどの症状を感じたら、後鼻漏の疑いがあります。当院を受診する50~60代の患者さんに多いのが、夜中に痰が喉に絡み苦しくなって何度も目が覚めるという症状です。また、会話中に咳払いや咳き込んでしまい、人と会うことがおっくうになり、結果、うつ病を発症するケースもあります」

 あおむけで横になると鼻の構造上、鼻水が喉へ流れやすくなり、後鼻漏の症状がより顕著になる。

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