花粉症がぎっくり腰を招く…座ったままできるストレッチで対策

椅子に座ったままできるストレッチ(提供写真)

 くしゃみをすると腹直筋の強力な収縮が引き起こされ、体幹が急激に前傾する。

 くしゃみ時の腰への負担を調べた研究では、立ったまま何の制約もなく、くしゃみをした場合、20キロの荷物を持つのと同等の椎間板圧縮力(椎間板に垂直にかかる力=腰への負担)になる、との結果が出ている。

 ぎっくり腰を起こさないためには、くしゃみ時に工夫が必要だ。

「とにかく、腰の振動を最小限に抑えることです。まず、立った状態でくしゃみをする時は、骨盤に両手のひらか手の甲を当てて支え、膝を少し曲げるようにしてください」(山口院長=以下同)

 椅子に座っている時も、骨盤の真ん中に手のひらか手の甲を当ててしっかりと支える。

 日常生活で、椅子から立ち上がる時にも工夫を凝らしたい。

「腰痛持ちの方が、椅子から立ち上がる時に骨盤を後ろに下げると、相当な負荷が腰の筋肉にかかり、腰痛がひどくなったり、ぎっくり腰を起こす原因になることがあります」

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