実験では、コンピューターの画面に茶色の靴の画像と、花の画像を映し出し、被験者に見てもらいました。その上で、時間の大半は靴の画像が映し出され、時折、花の画像が映るといった配分で見せたといいます。
その結果、被験者のほとんどが、「花の画像の方が、靴の画像よりも画面に表示されている時間が長いと感じた」と回答したのですが、実はどちらも表示時間(例えば2秒間)は一緒でした。それにもかかわらず差が生じたのは、「画像を見るときの注意力の差によってもたらされた」と説明しています。
靴は何度も現れるため数回目には印象に残らなくなってしまった。一方で、たまにしか現れない花は新鮮ゆえに、脳の処理速度が遅くなり、画面に長くとどまっているように見えた──。
これに近い現象が、年を重ねるにつれ、1年が早く感じるという感覚です。小学生の頃の1年間はとても長く感じたのに、大人になって社会活動を送るようになると、アッという間に時が流れていくように感じますよね。
科学が証明!ストレス解消法