その方は手術での完治を希望し、関節鏡手術を受けました。関節鏡手術とは関節の中に内視鏡を挿入し、モニター越しで体の内部を観察しながら手術を行います。関節唇損傷はモニターで映っており、その損傷は記録装置で録画をしておきました。
術後は日常生活に問題ないレベルまで回復されましたが、この方には気がかりなことが残りました。肩関節唇損傷が今回の交通事故で発症したものと証明できないために、保険会社の交通事故外傷という認定が受けられなかったことです。
読者の皆さんは、「肩関節唇損傷という病気がある。そしてその病気はMRIで異常がみつからないと言われても造影MRI検査で肩関節唇損傷だと診断されるケースがある」ということを知っておいてください。
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