役に立つオモシロ医学論文

「笑いヨガ」が血糖値を下げる? ホルモンに関する学術誌で報告

笑う頻度の高さは長生きに関連する(C)日刊ゲンダイ

 解析の結果、研究開始時から12週後のHbA1c値は、笑いヨガ群で7.07%から6.82%と、0.24ポイント低下した一方、対照群では7.19%から7.26%と、0.07ポイント上昇していました。つまり、笑いヨガ群の被験者では、血糖値が長期的に改善していた可能性があるのです。睡眠時間についても、対照群と比べて笑いヨガ群で0.4時間の延長傾向を認めました。一方、体重については両群で明確な差を認めませんでした。

 論文著者らは「笑いヨガは、糖尿病の自己管理を行う上で、簡単で楽しく、かつ効果的な選択肢になり得る」と結論しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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