独白 愉快な“病人”たち

白血病と闘うフリーアナの小澤由実さん「あと数か月放置していたら…」

フリーアナウンサーの小澤由実さん(C)日刊ゲンダイ

「急性リンパ性白血病」とわかったのは入院してからです。治療の基本は抗がん剤による化学治療でした。最初は「寛解導入療法」といって、1カ月半ほどかけて点滴による強い抗がん剤で一気にがん細胞を叩く治療をしました。いきなり副作用の吐き気に襲われたものの、「まだ序盤だから」と限界まで我慢しました。

 でも、そこまで我慢してしまうと、吐き気止めの薬を入れても効きにくくなると知り、以後は早め早めの吐き気止めを心がけ、強い吐き気はほとんどありませんでした。とはいえ胃がムカムカして食欲が落ち、体重は4~5キロ減りました。

 幸いだったのは、この寛解導入療法が終わったときに骨髄検査とMRD(微小残存病変)検査の両方が陰性判定だったことです。

 もし、どちらかが陽性なら骨髄移植に向けた治療が必要になると聞きました。でもおかげさまで、私はこの時点で「寛解」となったのです。

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