デンマークの研究では、仕事上でマスクをする必要がなく、1日のうち3時間以上を自宅以外で生活する成人を対象に、自宅以外で着用するようマスクの支給を受けたグループと、マスクを推奨しないグループとを比較して、1カ月間の新型コロナ感染症を検討したランダム化比較試験である。
コロナ感染についての結果は、マスク推奨群で1.8%、マスク非推奨群で2.1%という結果である。どちらも2%前後で大きな差はないというところだろうか。
しかし少しでも感染リスクが少ない方がいいと考えるならば、マスク推奨群の方が0.3ポイント少ないという結果でもある。
もう少し詳しく見ていこう。
この研究のマスク推奨群は、マスクを着けるように勧めるというだけで、実際に着けているかどうかとは異なる。事実、マスク推奨群でマスクを着用していたのは47%に過ぎず、マスク非推奨群でも7%はマスクを着けていたとの記載がある。
医療だけでは幸せになれない