痒くてたまらない…「あせも」を悪化させないための3つのポイント

枕カバーもパジャマ同様、清潔に保つ

 残り2種類は、水晶様汗疹と深在性汗疹。水晶様汗疹は水晶のような透明で小さな水ぶくれで、赤ちゃんにできやすく、大人ではごくまれ。また、深在性汗疹は紅色汗疹の繰り返しでできるあせもで、主に熱帯地方で見られ、日本ではほぼ発症しない。

「あせもができやすいのは、皮膚同士がくっついたり、汗がたまりやすい部位。たとえば、肘の内側、膝の裏側、首、ワキです。そして、意外と多いのが顔なんです」

 顔になぜあせもができやすいのか。その原因は、寝具の汚れ。特にうつぶせ寝の人は、顔にあせもができやすい傾向にあるそうだ。

「パジャマは、大抵の人がしょっちゅう洗って清潔にしているでしょう。枕カバーが盲点。毎日取り換えないと、雑菌が繁殖する。寝ている間には力を加減できないので、意外なほど強く顔が枕カバーにこすりつけられています。夏は、寝ているときにも汗をたくさんかきますから、雑菌、汗、圧迫や摩擦の三拍子揃った環境となり、あせもの症状が出やすくなるんです」

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