老親・家族 在宅での看取り方

在宅医療開始初日に…「長いお付き合いになると思っていたところでした」

写真はイメージ

「そうですよね」(妻)

「これからは見守っていくということが大切になってきます。明日また伺ってもいいですか?」(私)

「はい、もういつでもお願いします」(妻)

「訪看の方も同席させていただきます」(訪看)

 電話が訪看さんから私のところにきたのは、その日の夕方のことでした。

「先ほど診察していただきましたが、先生方が退出後にバイタル測定不能になっています。待機でよろしいでしょうか?」(訪看)

「お願いします」(私)

 そして折り返しの電話で、奥さまにも代わっていただきました。 

「訪看さんから状態をお伺いすると、厳しい状態が近づいてきているかなと思います。ご家族の方はお声掛けしていただいて、そばに付き添っていただければと思います」(私)

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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