時間栄養学と旬の食材

【サバ】頭の働きが良くなり、体内時計のリセットにも役立つ

脂の乗っている秋サバにはDHAとEPAが多い

 さらに、中性脂肪の低下や善玉コレステロールの増加を促すこともわかっていて、ニンジンやホウレンソウなどの緑黄色野菜に多く含まれるカロテンの吸収率を高める効果もあるので、ぜひ緑黄色野菜と組み合わせて取ってみてくださいね! 生活習慣病の予防に寄与します。

 ほかにも、エネルギーを効率よく使ってくれるビタミンB1、B2、B12も多く含まれています。B1は炭水化物の代謝を助け、B2は糖質、脂質、タンパク質の代謝を促進し、B12はアミノ酸の代謝に役立っています。

 これから活動を始める朝ごはんにぜひ、サバを食べて一日を元気にスタートするのがおすすめです! 新鮮なサバは腹部がツヤと弾力を持ち、金色のスジ模様が鮮明です。臭みが気になる場合は調理時に酒や酢、ショウガを使ったり、味噌と組み合わせるとよりおいしさを引き出すことができますよ!

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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