時間栄養学と旬の食材

【アロエ】「シンフォニー・オーケストラ効果」で免疫維持

アロエは夜食べるとより効果的

 アロエは「医者いらず」と言われ、食べたり塗ったりで用いられる民間療法に使われてきた植物です。その名前はアラビア語で「苦い」を意味し、原産地はアフリカやアラビア、地中海地方とされます。あのクレオパトラやアレキサンダー、ファラオもアロエを使用し、健康と美肌を保っていたそう。

 日本では3種類が有名です。「木立」を意味するところから名付けられたとされるキダチアロエは食用として利用されることが多く、アロインという成分が便秘に良いとされています。

 また、アロエベラはアメリカやメキシコで多く栽培され、海外ではアロエというとアロエベラのことを指すそうです。ヨーグルトやドリンク剤などの健康食品に多く利用されるほか、肌の潤いを保つ働きや肌を引き締める効果を期待されて、化粧品などにも使われています。

 南アフリカのケープ地方原産のケープアロエは明治13年に健胃や瀉下(下剤)の効能を発揮する医薬品として日本薬局方に規定されて以来、現在も収載されているものです。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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