月経が終わっても不調が続く…「月経後症候群」は鉄不足が大きな原因

月経が終わったのに不調が続く

 月経中~月経後は、貧血(鉄欠乏性貧血)になりやすく、女性ではヘモグロビンの数値が12g/デシリットル未満を指し健診で指摘されやすい。一方で気を付けたいのが、かくれ貧血(潜在性鉄欠乏)だ。貧血の一歩手前の状態とされ、ヘモグロビンだけではなく貯蔵鉄のフェリチンの値も踏まえ診断する。フェリチンの数値は40ng/ミリリットル以上が望ましい。

「月経後症候群の患者さんに多いのが、ヘモグロビンの数値が正常でもフェリチンが極端に低いケースです。フェリチンは一般的な血液検査の項目に含まれていないので、調べたい旨を自分から相談する必要があります。月経がある20~40代女性の約6割は貧血あるいはかくれ貧血の状態とされ身近な問題です」

■普段から食生活を見直す

 月経後症候群を予防するためには、偏った食生活に気を付けたい。

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