役に立つオモシロ医学論文

認知症予防にアミノ酸? 高齢医療専門誌に日本の研究報告が掲載

鶏肉はシスチンが豊富

 平均で6.9年にわたる追跡調査の結果、中程度の睡眠時間(7~8時間)の人と比べて、長時間睡眠(8時間超)の人では、認知機能障害の発症リスクが41%、統計学的にも有意に増加しました。また、長時間睡眠の人では、アミノ酸の中でもシスチン、プロリン、セリンの摂取不足と関連していることも明らかになりました。論文著者らは「これらのアミノ酸が不足しないように食習慣に注意することが重要」と考察しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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