「股関節は少しずつ硬くなっていき、最初のうちは痛みなどがありません。上記のチェックで左右差がある人も注意が必要。片方はスムーズに動くが、片方は開きにくい、動かしにくい、違和感があるという場合です。股関節の変形が始まっている可能性があります」
歩く際に体の中心にあるのが、股関節。硬くなり可動域が狭くなると、一歩一歩の歩幅が狭くなり、歩行スピードが落ちる。階段の上り下りがスムーズにいかなくなり、痛みを伴うこともある。
「高齢者では歩くことがおっくうになり、結果、フレイルにつながってしまいます。また、変形性股関節症が進行すると、手術が必要となります」
股関節の柔軟性を高め、可動域を広げるには、ストレッチが有効だ。塗山医師が勧める方法は次の通り。
【片膝をついて「屈曲」と「伸展」(写真A)】
腰・膝・足首が痛い人は…股関節の「硬さ」を要チェックするべし
股関節を柔軟に保つことが大切