糖尿病体験記…教育入院後2週間でインスリンを中止し血糖値は正常に

出版社広告営業マンの田中健三さん(仮名)/(C)日刊ゲンダイ
田中健三さん(50歳/出版社広告営業マン/仮名、東京在住)

「このままだと、あなた、命を落としますよ」──。私が真剣に糖尿病と向き合うキッカケは会社の健康診断での医師のこんな言葉でした。

 2年前の健診で7.5%だったHbA1cが昨年は10.3%、今年は10.8%。私にもインスリン注射が必要なレベルであることがわかりました。

 甘く考えていた糖尿病ですが、足を切断した友人がふとリアルに思い出され、体が震えました。

 数字は間違いであって欲しい。そんな思いで地元の病院で再検査を受けました。やはり、HbA1cは変わらず10%後半、重度の2型糖尿病との診断でした。

 その日のうちに教育入院が決まりました。気分は最悪です。

“オレは一生涯インスリン注射を打ち続けなければならないのか。しかも味付けの薄い少量の食事を食べ、年下の医師にだらしない生活態度をガミガミ言われながら、運動を強制されるのか”。情けない気持ちでいっぱいになり、その日から自己流の節制生活を始めました。

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