何より、楽しく話している時に横やりが入ると、あまりいい気持ちはしませんよね。普段会っていない人との会話は、老いも若きも、健常者だろうと認知機能が低下していようと、脳への刺激になります。昔の話は、それを思い出して言葉にしたり、逆に相手の話を聞いて思い出したりすることで、脳が活性化し、活動性、自発性、集中力の向上にもなります。
時間的、経済的な問題で、家族全員での帰省は難しい。そういう場合は、オンラインを通して会話する時間を設けるのはいかがでしょうか?
私のクリニックで開く「健脳カフェ」では学生たちが高齢者の方と世代間交流をしていますが、学生の卒業研究によると、人との関わりは幸福度が上がり、特に孫などとの関わりでは、オンラインでも対面とほぼ同じ幸福感を得られるとの結果が出ています。
■「認知症チェックテスト」をやるのはお勧めできない
第一人者が教える 認知症のすべて