「意外な死因」2022年最新版…死亡した156万9050人を調査

(C)takasuu/iStock

 一般的には2型糖尿病は肥満が高じて発症するイメージがある。つまり肥満症が死因ということは2型糖尿病で亡くなる前に太りすぎ(過栄養)で死亡したとも解釈できる。

 2022年に「糖尿病」が死因だった人は1万5927人(男性8990人、女性6937人)。内訳はインスリンが出ない1型349人(男性160人、女性189人)、過食などが原因の2型3159人(男性1689人、女性1470人)、1型か2型かわからない糖尿病が1万2391人(男性7125人、女性5266人)。その他の糖尿病27人(男性15人、女性12人)だった。

 世界保健機構(WHO)によると、肥満患者数は2018年から2倍以上に増えていて、肥満もしくは過体重による死因は世界で上位5番目だという。

 ちなみに、WHOは体重(㎏)を身長(m)の2乗で割って算出する「体格指数(BMI)」が25以上を過体重、30以上を肥満症と定義している。比較的、肥満が少ないとされる日本では25以上を肥満症としている。

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