時間栄養学と旬の食材

【シジミ】疲れに効くオルチニンが豊富 朝に取ることが大切

シジミは朝取ることが大切

 シジミは日本人に古くから親しまれてきた二枚貝で、淡水や汽水(海水と淡水が混ざった塩分の薄い水、海岸周辺の川や、海とつながった湖など)域で収穫されます。通年で手に入る食材ですが、特に夏と冬が旬。冬が旬のシジミは「寒シジミ」と呼ばれ、冬の寒冷な海で成長することで身が引き締まり、風味やうまみが増し、よりおいしくなるとされています。まさに今の時季は寒シジミのはしりですね。

 日本に生息する主な種類は「ヤマトシジミ」「セタシジミ」「マシジミ」の3種です。現在はセタシジミやマシジミの生息数が減少し、流通しているのはヤマトシジミがほとんどとのこと。そんなシジミには体内で合成することが出来ず食品から取るべき必須アミノ酸が豊富に含まれています。このアミノ酸は成人を対象にした実験でも成長ホルモンの分泌を促進し、代謝を活性化させ脂肪燃焼を助ける働きがあることがわかっています。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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