シジミは日本人に古くから親しまれてきた二枚貝で、淡水や汽水(海水と淡水が混ざった塩分の薄い水、海岸周辺の川や、海とつながった湖など)域で収穫されます。通年で手に入る食材ですが、特に夏と冬が旬。冬が旬のシジミは「寒シジミ」と呼ばれ、冬の寒冷な海で成長することで身が引き締まり、風味やうまみが増し、よりおいしくなるとされています。まさに今の時季は寒シジミのはしりですね。
日本に生息する主な種類は「ヤマトシジミ」「セタシジミ」「マシジミ」の3種です。現在はセタシジミやマシジミの生息数が減少し、流通しているのはヤマトシジミがほとんどとのこと。そんなシジミには体内で合成することが出来ず食品から取るべき必須アミノ酸が豊富に含まれています。このアミノ酸は成人を対象にした実験でも成長ホルモンの分泌を促進し、代謝を活性化させ脂肪燃焼を助ける働きがあることがわかっています。
時間栄養学と旬の食材