痩せ薬「GLP-1受容体作動薬」はどう使うべきか…適応外使用が問題に

楽に痩せられる?

 一般的なクリニックや診療所では処方は難しいと考えた方がいい。

 なお、「肥満症」は単に太っていることを指すのではなく、「肥満(BMI25以上)があり、かつ、肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測され、医学的に減量を必要とする疾患」を指す。

「たとえ肥満症で、GLP-1受容体作動薬処方の対象であったとしても『薬だけで楽々痩せられ、ずっと維持できる』とはなりません。食生活の見直し、運動習慣を身に付けるといったことは必須です」

 夢のようなダイエットは、残念ながら、ない。

 最後に、この時季に要注意の「太るもの」を。

「果物です。冬においしくなるミカン。小さいからついつい2個、3個と食べてしまいがち。しかし、ミカン1個で角砂糖3個くらいの糖分が含まれています。3個食べれば角砂糖9個分に該当します。あくまでも食事の一環として少量を食べるようにしてください」

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