日本では、2012年に内閣府が発表した「東日本大震災における災害応急対策の主な課題」で、「避難所に生理用品がない」「届いても男性が配布しているために、もらいに行きづらい」という問題点が指摘されました。生理用品は隠すべきものという感覚が、アクセスを妨げていたのです。
また男女の意識の差も明らかになっています。
同年に仙台市が実施した東日本大震災に関するアンケートでは、「避難所に必要な物資」として「生理用品」と答えた男性は、女性の約7分の1でした。
実はアメリカも同じ課題に向き合っています。
昨年8月にハワイ・マウイ島で起きた大規模な火災では、ジェンダー平等運動団体が生理用品の寄付活動を行いました。この団体では、生理を汚いものと考える誤解をなくすために、図書館などあえて目立つところに箱を置いて、一般からの寄付を募りました。
自然災害は避けられません。せめてこれを機に生理に対する意識が変わってくれればと願っています。
ニューヨークからお届けします。