気温20度の予想も…急激な寒暖差は命に関わる重大病の引き金になる

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 3連休明けの13日からは全国的に気温が大きく上昇している。都心は2月に入って気温が低い日が続いていたが、15日には20度まで上がると予想されている。だが、厳しい寒さも一段落かとホッとしてはいけない。夜になると冷え込んだり、急に寒さがぶり返す日もまだまだ多い。そうした大幅な寒暖差が命にかかわる病気を引き起こす原因になるからだ。

 われわれは、生命を維持するために気温が高い時は放熱し、低い時は加熱と保温を行って体温を一定に保っている。暑くなると血管を広げて血流を増やし熱を逃がし、寒くなると血管を収縮させて血流を減らし熱を逃がさないようにする。これにより、気温が高くなると血圧は下がり、低くなると血圧が上がる。この血圧の上下動が急激に起こると、血管や心臓に大きな負担がかかる。そのため、激しい寒暖差によって、急性心筋梗塞、不安定狭心症、心不全、大動脈解離、危険な不整脈といった重篤な心臓血管病が発症しやすくなる。

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