老親・家族 在宅での看取り方

スマホを積極的に活用…連絡のやりとりが時代とともに変化

これからはスマートフォンを活用(C)iStock

 スマートフォンを活用した患者さんとのやりとりは、使い方によっては非常に有効だと考えます。当院でも現在、患者さんと診療予約の連絡を取ったりする場合はもちろん、訪問看護師やケアマネジャーとの打ち合わせなどにも公式LINEを用いてコミュニケーションを取るようになっています。結果、互いの負担や時間のロスを少なくすることができるようになりました。

 現状では70代後半でスマートフォンを使いこなす方はそれほど多くはないかと思いますが、これが10年後20年後には状況が大きく変わり、高齢の方でも普通に使いこなす時代となっているかもしれません。

 ただこの先ICT化がいくら進んだとしても、患者さんや家族に寄り添う在宅医療の基本は変わることはないでしょう。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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