なお、炎症がひどい場合には切開ができないので、いったん軟膏や点眼薬を使用して、炎症が治まってからの手術となります。「切って縫うと、痕が残りますか」と心配される方も多いですが、小さな傷痕なので1カ月くらいすれば、ほとんど目立たなくなります。
最近、こんな質問をされました。
「ネットで検索していたら、霰粒腫は温めると早く治ると書いてあったのですが……」
霰粒種は肉芽腫なので温めても治りません。また炎症性の霰粒腫は温めるとさらに悪化することもあります。どちらかというと冷やすほうがいいのですが、いずれにしろ素人判断で処置することはおすすめしません。霰粒腫か麦粒腫かの見極めもありますから、「ものもらい」ができてしまったら眼科を受診するようにしてください。
一生見える目をつくる