独白 愉快な“病人”たち

痛みで歩けず片足で自転車をこいで病院へ…俳優の河西健司さん痛風との闘い

河西健司さん(C)日刊ゲンダイ
河西健司さん(俳優/74歳)=痛風

 長年、役者をしてきましたから、自分の体のことなど考えず、規則正しくない生活を送り、“お祭り気分”で生きてきました。それでも、入院や手術の経験はないので、丈夫な体に生んでくれた両親に感謝ですね。

 といっても、74歳ですから、何もないわけではありません。40歳のとき、舞台の稽古をしていて「痛風」を発症しました。稽古で膝を床について這ったりしていたら、ある晩、右膝が曲がりにくいような違和感があり、「強く打ち付けてはいないのに変だな?」と思いました。そうしたら、翌朝、腫れ上がって激痛が……。

 ほとんど歩けず、自転車にまたがって右足を浮かせ、左足だけを使って、自宅近くの整形外科へ行きました。骨折はしていなかったので、「ウイルスが入り込んだのかも」との見立てだったのですが、血液検査で痛風と判明しました。それまで、ろくに健康診断を受けたことがなかったので、尿酸値が高くなっているとは気づかなかったのです。

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