独白 愉快な“病人”たち

痛みで歩けず片足で自転車をこいで病院へ…俳優の河西健司さん痛風との闘い

河西健司さん(C)日刊ゲンダイ

 痛風というと、昔は“贅沢病”といわれましたよね。黒沢明監督の映画「赤ひげ」にも出てきたように、贅沢な食事をしてでっぷり太った松平家の藩主がかかっていました。自分はそんな高価な食事は取っていなかったし、暴飲はともかく大食でもない。身長170センチで、体重は58~65キロでしたから、肥満というほどじゃありません。

 痛む場所も足指の付け根と聞きますが、自分の場合は膝だし、両親や私以外のきょうだい4人に、痛風を発症した者はいませんでした。だから、「え!? 痛風?」と意外で……。でも、尿酸値が7㎎/デシリットル以上だと発作が出るところ、11もあったんですよ。医者によると、痛風というのは贅沢をしない人もかかる病気だそうですね。プリン体がよくないようで、そのプリン体を多く含むビールが、自分は大好きなんですよ。若い頃は、仕事終わりにジョッキで5、6杯は飲んでいたと思います。枝豆やモツ、塩辛といった、プリン体の多いつまみも大好きなんです。

2 / 6 ページ

関連記事