また、救急隊が搬送してくれた患者さんがその後どのような経過をたどったのかについてのリポートを共有できるようにしました。「自分たちがあの病院に患者を搬送すれば、ちゃんと救ってくれる」とわかれば、救急隊員のモチベーション向上につながります。こうした取り組みは救急隊も含めた救急全体のチーム医療が円滑に回るようにするために実施したものです。
救急患者のほとんどは隣接地域からの搬送なので、大学病院が真に地域医療に貢献できるのが救急医療です。地元の住民に安心感を提供し、開業の先生方にも頼りにされることで、救急で活躍する医師や看護師のやる気が高まり、助かるだけでなく健康を取り戻せる患者さんが増えることにつながるのです。
◆本コラム書籍化第3弾「60代、70代なら知っておく 血管と心臓を守る日常」(講談社ビーシー)4月18日発売
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」