「眼鏡のように装着したディスプレーで立体視や拡大視、多画面視、超音波での誘導視など6種類の多様な視覚が得られます。先端機器は血管を切った時点で断端がシール(封止)される器具、高周波と超音波エネルギーを統合したシール器具なども使えます。つまり術者自身をロボット化する概念です」
ロボット技術といえば手術支援ロボット「ダヴィンチ」が普及しているが、ネックは高コスト。だが、ロボサージャン手術のコストは開腹手術並み。ダヴィンチにない触覚、無ガス、腹膜温存もある。すでに欧州泌尿器科学会ではいくつも手術ビデオライブラリーに収載され、海外の評価も高いという。
「世界はダヴィンチの次を求めています。課題はハイクオリティー・ローコスト。私はダヴィンチの次の選択肢のひとつはロボサージャンだと考えています」
現在、国内でロボサージャン手術を実施している病院は3施設。同科は、すべての手術で行っていて、2年間で約500症例になる。
有名病院 この診療科のイチ押し治療