その後、がんから生き延びたグールドは、2度にわたって自分自身の訃報に接します。間違った記事を書いた人は、生存期間の中央値が8カ月のがんになって、よもや何年も生きていると思わなかったのかもしれません。
結局、グールドはがんを宣告された1982年の20年後に亡くなります。
このことは、生存期間の中央値というのが個人にとってはほとんど役に立たない状況を明確に示しています。「メジアンはメッセージではない」の一文は、すべてのがん患者に読んでほしいものです。
医療数字のカラクリ