そう考えると、これから抗がん剤治療を受けるという患者での生存率は全員を対象にしたときの「1年後の全体の生存者は35人だから35%」と計算するのがいいでしょう。また、「抗がん剤治療を無事終えた人では50%」というほうが正確です。もちろん、その数字もまたこれから抗がん剤を受ける個々の患者さんに当てはまるかどうかわからない、平均値にすぎません。
生存率の評価は誰を対象にするかによって難しいというわけです。
医療数字のカラクリ