薬で「便秘」「腹痛」一挙に解決…過敏性腸症候群が対象

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 便秘型IBSで腹痛が見られるのは、腸管の知覚過敏が原因。便秘で腸管が伸び広がる。健常であれば問題ないが、IBSの人は知覚過敏で痛みを感じる。

 だから、この知覚過敏を解決すれば、腹痛は軽快するわけだが――。

「腸管の伸展知覚過敏は、ストレス、腸内細菌、炎症、心理的異常、遺伝的因子などさまざまな要因が絡み合っており、改善が難しい」

 そのため、排便にフォーカスを当て、これをうまくいくようにし、下腹部痛を軽快する。

 便秘型IBS、機能性便秘、いずれも、治療は一般的に「生活指導」「食事指導」「薬物療法」になる。ところが、「朝食を毎朝食べ、その後に排便」「1日30分以上のウオーキングや運動」といった生活指導は、エビデンス(科学根拠)がなく、研究では「効果がない」という結果になっている。

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