寿命に影響の恐れも 「便秘」を的確に治す5つのポイント

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 一方、食物繊維の摂取量には問題ないが、大腸の蠕動運動が少なく排便回数が減少しているグループでは治癒率0%、直腸や肛門の機能や構造に異常があるグループでは治癒率4%だった。

②下剤は毎日服用

 食物繊維が効かない便秘にはどういう対策が有効か? その前に、まずは原因ごとの便秘のタイプを押さえたい。

 便秘は「排便回数減少型」と「排便困難型」に分かれる。前者の排便回数減少型には、「食物繊維の摂取量が少ない」タイプと「蠕動運動の回数が少ない、あるいは弱い」タイプがある。

 後者の排便困難型にも、「便が硬い」タイプと「肛門や直腸の機能・構造に異常がある」タイプがある。つまり、便秘とひとくくりで捉えがちだが4タイプあり、それぞれに応じた対策が求められるのだ。

 食物繊維の摂取量が少ないタイプには「食物繊維」が有効。肛門や直腸の機能・構造に異常があるタイプは「機能・構造異常をクリアする対策」(④参照)が効果的。この2つを除いたタイプには「非刺激性下剤」が役立つ。酸化マグネシウムなどがあり、毎日服用する。

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