現状レベルで温室効果ガスが放出され続けた場合、50年までに、1カ月に経験する眠れない夜は100人につき「6夜」増えると予測。99年の前までには100人につき「14夜」増えるとしています。
大した変化ではないように思えるかもしれませんが、睡眠不足があらゆる病気や仕事の効率を妨げる原因になることを考えると、無視できない数字です。エアコンが買えない貧困層や、体温の調整が難しくなるお年寄りほど影響が強くなることも強調しています。
一方、このデータは通常の睡眠パターンのアンケート調査で、温暖化を想定して行われたものでないこと、50年後、100年後のエアコンの普及状況などライフスタイルの予測が難しいことなどから、数字の信ぴょう性を疑問視する声も。ただし、熱帯夜で眠れない経験を持つ私たちにとっては、温暖化が睡眠に何らかの影響を与えることは間違いないといえそうです。
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