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米はパリ協定離脱を宣言 地球温暖化で睡眠障害が増える?

 現状レベルで温室効果ガスが放出され続けた場合、50年までに、1カ月に経験する眠れない夜は100人につき「6夜」増えると予測。99年の前までには100人につき「14夜」増えるとしています。

 大した変化ではないように思えるかもしれませんが、睡眠不足があらゆる病気や仕事の効率を妨げる原因になることを考えると、無視できない数字です。エアコンが買えない貧困層や、体温の調整が難しくなるお年寄りほど影響が強くなることも強調しています。

 一方、このデータは通常の睡眠パターンのアンケート調査で、温暖化を想定して行われたものでないこと、50年後、100年後のエアコンの普及状況などライフスタイルの予測が難しいことなどから、数字の信ぴょう性を疑問視する声も。ただし、熱帯夜で眠れない経験を持つ私たちにとっては、温暖化が睡眠に何らかの影響を与えることは間違いないといえそうです。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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