愉快な“病人”たち

TV番組きっかけに発見 麻倉未稀さん「乳がん」闘病を語る

医療系番組の検査で乳がんが発覚した(C)日刊ゲンダイ

 受診の結果、東大病院とまったく同じ診断だったので、迷うことなく手術に臨めました。仕事の合間を縫って、乳がん患者用のブラジャーなども探しにいったりして、入院前は結構バタバタでした。手術後にもすぐにライブが決まっていたので、先生に「すぐに歌えるようにしてほしい」とむちゃなお願いをしました(笑い)。

 手術は左乳房の全摘出と同時再建手術です。今は左胸にエキスパンダーが入っていて、皮膚をのばしている最中。来年にはシリコーンが入る予定です。同時再建手術ができたのは、がんがリンパ節に及んでおらず、術後に抗がん剤ではなくホルモン剤で大丈夫とお墨付きがあったおかげです。今は、毎日1錠のホルモン剤と2週間に1度の検診だけ。ホルモン剤は10年間は飲み続けた方がいいと言われています。

 走ったり、自転車やゴルフなどの運動は3カ月間は止められていますが、歌は退院して1週間後ぐらいにはもう始めていました。でも、息を思い切り吸うと痛いんです。だから、空気はお腹と背中に入れて歌うようになりました。力むと痛みがきそうなので、自然と力まない歌い方ができて、面白いことに前より声が出ちゃうんです。声が出過ぎて胸に響いて痛いんですけど、まだ調節がうまくできなくて(笑い)。それまでも力まず歌ってきたつもりだったんですけど、本当の意味でわかったのは病気をしたおかげです。

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