皮膚を科学する

肝臓や腎臓の病気で皮膚に「かゆみ」が表れるのはなぜ?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「黄色くなるのは、血液から肝臓に運ばれて胆汁の成分になる『ビリルビン』の色です。ですから黄疸は、胆汁の流れが障害されるがんや胆石などの病気でも起こります」

 ちなみにミカンを食べ過ぎると、手のひらや足の裏の皮膚が黄色くなるが、それは病気ではない。蜜柑(みつかん)に多く含まれる「ベータカロテン」を大量に食べることで起こる「柑皮症」という現象だ。ニンジン、パセリ、カボチャ、あんず、海苔などを食べ過ぎても起こるという。

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