また、内服薬の次の治療、生物学的製剤は非常に効果が高いものの、「高額」「主に注射」「重篤な副作用のリスク」「厳しい基準をクリアした承認施設でのみ可能」といった“使いにくい要素”が多かった。
「一方、新薬は臓器障害が少なく、腎機能や肝機能などのモニタリング検査が原則必須ではありません。承認施設の設定がなく、一般開業医でも処方可能。内服薬なので、注射が苦手でも問題ない。光線療法との同時併用もできます」
つまり、生物学的製剤へ進む前の治療として期待が持てる薬なのだ。
ただし、新薬は「どういう患者によく効き、どういう患者に効きづらいのか」がはっきりわかっていない。皮膚症状が改善するには早くても4週間前後かかるが、16週間を過ぎても効果が得られず、24週目でようやく改善した人もいる。
「効く・効かないが予見できるようになれば薬の利便性が増すでしょう。現段階では薬の効果を確認するためには24週目までの服用が望ましい」