一方、パーキンソン病では薬物治療が中心。原因は解明されていない部分もあるが、神経伝達物質の異常で不足した脳内ホルモンを薬で補う。
残念ながらどちらも完治は難しい。ただ、ふるえの多くを占める本態性振戦は良性の疾患で、患者の中には「病名が分かっただけで安心した」と言い、薬を飲んでいないのに「症状が軽減した」と報告する人もいる。
また、パーキンソン病も現在は複数種類の症状改善薬があり、うまく付き合っていくことが可能だ。
「不安やストレスがあるとふるえなどの症状が強く出る傾向があります。患者さんには病気のことをしっかり理解してもらうことが、病気と付き合っていく上で重要です」