冬の快眠は体温管理がカギ “3つのNG”を作業療法士が解説

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

(2)厚着して寝てはいけない

 寒くて寝付けないからと、パジャマの上にフリースを重ね着したり、体から放出される湿気を熱に変える「吸湿発熱」機能がある下着をつけて就寝する人も少なくない。しかし、人工的にずっと体が温められた状態が続くと、深部体温もずっと上がったままになり、深い睡眠が得られない。

「入眠から就寝中に深部体温を下げるためには、汗をかいて放熱することが重要です。しかし、人工的に体を温める衣類は汗をかいても蒸発しづらくなり、放熱することができなくなってしまうのです。電気毛布やホットカーペットなど、体全体をずっと温め続ける寝具も同じくNGです」

 また、人間は足の裏と頭頂部で多く放熱する。靴下をはいたままだったり、ニット帽をかぶって就寝すると、放出した熱の逃げ道がなくなるため、深部体温が下がらなくなってしまう。タートルネック、袖や裾が絞られているスエットなども同様に避けた方がいい。

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