研究を行ったニューヨーク大学医学部では、「これまでの解剖学では認識されていなかったもので、新たな内臓の発見である」と豪語。一方で、医療関係者の中には「内臓と呼ぶには語弊があるのでは?」という声もあります。
ただし、呼び方には異論を唱えても、多くの医療関係者が一様に注目しているのが、この組織ががんの転移に果たす役割です。がん転移は長い間、知られていたにもかかわらず、メカニズムは解明されていませんでした。
しかし、この「間質」がまるでハイウエーのように全身を結んでいるとしたら、がんがこのハイウエーを通って転移している可能性は大きいといえます。そうであれば、転移を予防することも不可能ではなくなると、医療関係者はさらなる研究に大きな期待を寄せています。
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