しかも、高血圧、高コレステロール、高血糖はお互いが密接に関わっているうえ、個人の生活習慣によっても大きく変わってきます。ピンポイントに対策すれば問題ないとはいかないのです。
それでも、遺伝子検査によって「何らかの心臓疾患のリスク因子を持っている」ことがわかるだけでも、予防には役立ちます。早めに生活習慣を改善したり、高血圧、高コレステロール、高血糖の兆候が表れたら早い段階で薬物治療を開始すれば、発症を防いだり、遅らせることができるからです。
それぞれの遺伝子解析がさらに進めば、より有効な対策や薬もわかってくるでしょう。今後の遺伝子検査の進歩に期待しています。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」