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米国では“デーリーフリー食品”がスーパーの売り場を席巻中

アーモンドミルク(C)日刊ゲンダイ

 では、なぜデーリーフリーなのか?

 やはり健康が最大の理由です。もともとはスポーツクラブなどでボディービルダーたちが大量のプロテイン(タンパク質)を取るために大量のミルクを飲んでいた。しかし、お腹を壊すなど問題が出てきたために、デーリーフリーに切り替えるようになったのが最初といわれています。やがて、乳製品に含まれる脂肪と肥満との関係が発表されたり、人口の10~15%が「乳糖不耐性(乳糖や牛乳を摂取すると消化不良症状を起こす)」との情報が広がったことで、切り替える人が増えてきました。

 とはいえ、ほとんどの人は「飲むのはアーモンドミルク、でもチーズは従来の乳製品」といったふうに組み合わせていて、デーリーフリーが完全に乳製品に取って代わるわけではなさそうです。

 アメリカ人がより健康になるための選択肢のひとつとして、またトレンドとして楽しんでいるといった方がいいかもしれません。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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