人生100年時代を支える注目医療

近未来の手術室「スマート治療室」の開発が進んでいる

村垣善浩教授(C)日刊ゲンダイ

「パッケージされた機器は『オペリンク』というシステムで結ばれ、現在、40種くらいの機器とネットワーク化できます。このシステムを国際標準にしたいと考えていて、実現すれば、使える機器がさらに横に広がります」

 スコットのパッケージ化は現在、「実質臓器」「内視鏡手術」「血管内治療」の3種類で開発を進めているという。

 すでにスコットを使った臨床研究(手術)は、広島大学と信州大学で「脳腫瘍」「骨転移」「てんかん手術」で行われている。同研究所のハイパースコットを使った臨床研究は来年3月に1例目を行う予定。当面は脳腫瘍を対象に、初年度は30例の臨床研究を目指している。

 また、実用化としては2020年に「スタンダード」モデルを販売する予定。自動車に続く日本の輸出産業として、海外への販売も視野に入れているという。

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