独白 愉快な“病人”たち

タレント矢部みほ独白 子宮筋腫に苦しんだ日々と手術まで

矢部みほさん(C)日刊ゲンダイ

「未婚の女性として手術痕が残るのは勧めない。まだ、グラビアをやるかもしれないんだから」

 そう言ってくれた人がいたんです。当時39歳でしたから、もうそんな年齢でもなかったのですが、その人に「もっといい方法がある」と教えてもらって、そちらの手術を受けたんです。偶然ですけど、その2カ月後に本当にグラビアのお仕事をやらせていただいたんですよ(笑い)。

「子宮筋腫」が分かったのは、20代後半でした。経過観察のまま、月経痛や大量経血に悩まされてきて、30代後半になってようやく「何か軽減する方法はないかな」と考えたんです。いま思えば、もっと早く考えればよかったと思っていますけどね。

 病院で調べてもらったら、子宮筋腫に加えて子宮内膜症もあるから、普通の人より生理痛は重めだと言われました。

 16歳からグラビア撮影や温泉ロケに行くことが多かったのですが、そういう仕事のときに限って生理に当たってしまっていたように思います。生理中の温泉ロケは暑くてのぼせてつらいし、18歳のときには、生理痛を我慢しすぎてグラビア撮影中に意識をなくしてしまったこともありました。そのときは手も付かずにコンクリートの地面に体ごと倒れて、左目の横が切れて流血する惨事(笑い)。救急車で運ばれて、何針か縫いました。その痕は、いまでも残っています。それでも、産婦人科に行くなんて、なかなかできませんでした。

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